2013年10月10日木曜日

マダニのウイルス感染病(続)山口、熊本、宮崎

マダニを介してうつるウイルス病「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の患者が見つかった13県のうち3県で、地域の飼い犬もウイルスに感染していることが山口大の調査で分かった。犬の散歩道という身近な生活圏にも、ウイルスが潜んでいる証拠だ。

山口大の前田健教授(獣医微生物学)らは昨年、40都道府県で動物病院を受診した飼い犬計743匹の血液を調べた。その結果、山口、熊本、宮崎の3県で、調べた飼い犬の16~5%が、ウイルスに感染したことを示す抗体値が高い強陽性だった。特に山口県で高い。厚生労働省結核感染症課によると、人間のSFTS患者は現在までで13県で43人(うち18人が死亡)確認されている。

犬の場合、SFTSウイルスに感染しても発病したという報告はなく、犬から直接人に感染した例はこれまで知られていない。マダニを介して人に感染すると考えられる。前田教授は「飼い犬で陽性が確認された地域では、身近な場所にもウイルスがいる可能性が高い。11月ごろまでマダニのシーズンは続くので、公園の散歩などでもマダニがつかないよう草むらには注意した方がいい」と話す。(以前のマダニの説明blogに行く



広島ブログ