2013年12月10日火曜日

ノロウイルス 年末がピーク

国立感染症研究所によると、ノロウイルスなどによる感染性の胃腸炎の患者が増えていて、年末にかけて流行がピークを迎えるとのこと。全国の小児科から報告されるノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の患者数は、先月24日までの1週間に1病院当たり6.72人となっていて、前の週より16%増えた。都道府県別では、宮崎県が17.50人と最も多く、熊本県が11.66人、富山県が11.55人、埼玉県が10.80人となっている。

ノロウイルスは患者が吐いたものや便などに含まれ、人の手などを介して口から感染するウイルスで感染力が非常に強く、頭痛や発熱を伴いながら、激しいおう吐や下痢が2,3日続く。牡蠣や二枚貝での食中毒もノロウイルス。

予防は、せっけんを使った手洗いを徹底することや, 患者の吐いたものを処理するときは、マスクや手袋をしてぞうきんなどで拭き取ったうえで、次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど)で消毒する必要がある。ノロウイルスはエタノールには比較的耐性なので,アルコール消毒では死なないとのこと。加熱による不活化は温度85℃,1分以上の加熱が必要。

ノロウイルスは、まだ培養細胞や小動物での増殖に成功していないので、抗ウイルス薬の開発やワクチンの開発ができていない。感染すると、我々が持っている免疫に頼るしかなく、お年寄りの場合死に至ることもある。一度感染しても、ノロウイルスは変異が多いので、また感染する。3月ごろまでは流行が続くそうだ。




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