2014年3月31日月曜日

モクレンで南北の方向が分かる

梅の花が終わって、ハクモクレン(白木蓮)も終わりかけ。突然春になった。隣の家の桜がまさに満開。自宅のシモクレン(紫木蓮)はこれから。モクレンは、「コンパスプラント」とも呼ばれ、南北の方角を知ることができる。「方向指標植物」とも呼ばれる。

モクレンのつぼみをよく見ると、尖った先がどれも北の方角を指してる。これは、よく光が当たるつぼみの南側の付け根付近の組織が、北側の組織よりもよく成長し、結果として先端が北を向くためらしい。

同じモクレン科のコブシ,シデコブシ,タムシバも早春のつぼみは、北の方角を向く。モクレン科ではないが、ネコヤナギも,先端が北の方角を向くことが知られている。

以前のブログで、犬は南北どちらか向いて用を足す(東西ではなく)と書いた。これは、生物が地磁気に反応できることを示している。モクレンのつぼみが、もしかして地磁気を認識しているのなら、モクレンを南半球に持っていったら、いったいどちらを向くのかしら?日光の当たる側だけで決まっているなら、南を向くし、地磁気ならやっぱり北ですね。

モクレン

2014年3月30日日曜日

速報:浅田真央 優勝 フィギュア世界選手権

女子フィギュアスケートの世界選手権が、さいたまスーパーアリーナで行われ、浅田真央がフリーで138.03点をマークし優勝した。

27日行なわれたショートプログラムで、浅田真央は世界歴代最高の78.66点をマークして首位に立っていた。29日、フリーではジャンプでバランスを崩す場面もあったが、138.03点をマークし、自己ベストを更新する合計216.69点で優勝した。

2位はユリア・リプニツカヤ(ロシア)、3位はカロリナ・コストナー(イタリア)。鈴木明子は自己ベストを更新する71.02点で4位。村上佳菜子は10位だった。

世界選手権で3度目の優勝を果たした浅田は、注目される進退について「終わったばかりで、まだハーフハーフ(半々)。まだまだ体はいけるが、後は自分の気持ちだと思う」と明言しなかった。

一度、長めに休みをとった後、4年後の冬期オリンピックで金メダルをとるところを見せてほしい。もし金メダルをとったら、国民栄誉賞をあげたい(個人的希望)。

ところで、TV観戦していて、さいたまスーパーアリーナの観客席の大きさに驚いた。1万7千人以上の観客席。そんな立派な常設のリンクがあるのかしら? 調べてみると、スーパーアリーナにはアイスリンクはなく、普段はコンサートやイベント会場として使われているらしい。今回、アイスリンクを特設したとのこと。防水シートを張り、冷却管を敷き、散水して氷を作り、表面を削るとのこと。

表彰式で金メダル

2014年3月29日土曜日

インフルエンザまだ流行中 ご注意!

今週もインフルエンザ感染者数は減少していない。例年、3月末になると患者数が急速に減ってくるが、ことしはB型のインフルエンザウイルスの感染が広がり患者数が多い状態が続いている。

国立感染症研究所によると、今月23日までの1週間に全国の医療機関を受診したインフルエンザの患者は推計101万人に上る。

今年の特徴は、複数のウイルスが関与している。例年は、A型だけとかが流行するが、今年は、A型とB型の2つ。一人で、2回罹ることもあり、これがまだ患者数が減らない結果につながっている。

厚労省の28日の発表で、日本全国どこも、注意報もしくは警報レベル。山口は、注意報のレベル1、広島は、警報のレベル3。(下図:国立感染症研究所 感染症情報センターより)

4月最初は、入学式など人が集まる機会が多いので、マスクなどして感染しないようにすることと、外出ごとにこまめな手洗いとうがいをしましょう。

インフルエンザ注意報、警報マップ

2014年3月28日金曜日

消費税↑直前、売れている意外な物

4月から消費税が5%から8%に上がる。増税前の駆け込みでの購入が話題になっているが、何を買ったらよいかについては、前にも書いた(ココ)。

それ以外に、駆け込みで売れている意外なものをリストしてみた。

・エアコン:夏まで必要ないが、長く使えるので、ということか。

・スノーボード、スキー板:シーズンは終わっているので、来年以降のため。

・婚約指輪、結婚指輪: 間違いないなら早めの購入ということ。

・ハードデスク、メモリー、プリンターのインク:ストックしておいても悪くならないということで、まとめ買い。

・酒、タバコ:これもストックできる。

・金、金製品:消費税5%で金を購入して、8%になってから売れば単純計算で3%分を儲けられる。100gで4900円儲かる計算。5倍の売り上げ状態という。

・お墓 生前墓:今からで間に合うかどうか分からないが、かなり売れているらしい。

・GWや夏休みに向け旅行:個人手配であれば3月中に契約、入金すればオトク。

・定期券、新幹線の回数券:これらは、4月以降買うより、その前に買った方がお得。

消費税の対象外となっているプリペイドカードや商品券、切手、印紙などは買いだめしてもムダ。

よく考えてみると、20万円の商品なら消費税額は5%で1万円、8%なら1万6000円なので、差額は6000円。このくらいなら、駆け込みを検討する価値がある。しかし、2万円の商品なら差額は600円。あまり必要がない小額なものを、駆け込みで購入しなくてもよいかも。
また、2015年の10月には、消費税は10%になるので、これも視野に入れる必要がある。(ただし、経済状況などを勘案して判断するということで、未定)

消費税増税

2014年3月27日木曜日

匂いで過去の記憶が甦る(プルースト効果)

ある匂いを嗅いだ瞬間、その匂いをきっかけにして子供のころの記憶が鮮やかに甦るという経験はないだろうか。

個人的な話だが、カレーパンを食べると、子供のころに食べたカレーパンの匂いとともに、パン屋さんに買いに走っている自分やそのお店のこと細かな造りや状況が目の前に浮かんでくる。

このように、嗅覚から過去の記憶がはっきり呼び覚まされる心理現象を「プルースト効果」もしくは「プルースト現象」とよぶ。過去の記憶がはっきり呼び覚まされる現象は一般に、「フラッシュバック」という。「プルースト効果」は要するに、嗅覚がきっかけで誘起されるフラッシュバックのこと。

「プルースト効果」は、フランスの文豪マルセル・プルーストの名に由来する。プルーストの小説「失われた時を求めて」のなかで、主人公がマドレーヌを紅茶に浸したとき、その香りをきっかけとして幼年時代の記憶が鮮やかに蘇るという描写から名付けられた。

特に嗅覚は、五感の中で唯一大脳新皮質を経由せず、直接記憶を司る海馬や情動を司る扁桃体につながる感覚で、ほかの感覚情報に比べ、より一層正確な記憶を呼び起こすらしい。

米国ブラウン大学エルツ博士の実験では、何かの香りに何らかの思い出を持つ被験者に、それぞれの思い出にまつわる香りと、彼らの記憶に何ら関係ない香りを別々に吸引させ、脳の反応を調べた。実験の結果、被験者にとって思い出を持つ香りを吸引したとき、扁桃と海馬に大きな反応が現われた。

「プルースト効果」を起こしやすい香りは、人によってある程度共通している。強烈なバニラの香りを嗅いで、なにか特定の記憶を思い出すことは、多くの人で起こる。

そこで、企業の中には、包装紙に香りをつけたり、商品そのものを想起しやすい、そして心地よい、特定の香りを「自社ブランドの匂い」としてつけて、販売戦略として利用している。試作段階まできている匂いのでるテレビが、本格普及すると、我々の感情や行動は、知らぬまに、香りでコントロールされるようになるかもしれない。

カレーパンで過去の記憶が甦る

2014年3月26日水曜日

蚊を媒介して感染、ジカ熱 ハネムーン先で

ハネムーン先として人気のタヒチ・ボラボラ島から帰国して「ジカ熱」を発症した患者が、国内で初めて確認された。「ジカ熱」は、蚊に刺されて感染するウイルス病。発熱や発疹など症状は風疹やはしかに似ている。重症化することはまれ。

国立感染症研究所によると、ジカ熱に感染したのは、仏領ポリネシアのボラボラ島から帰国した27歳の男性と、33歳の女性。いずれも帰国後に熱や発疹、頭痛などの症状が出たため病院を受診し、ジカ熱と診断された。いずれも数日で快復したという。

米疾病対策センターによると、タヒチでこれまで、ジカ熱に感染した疑いのある患者は8千人以上。現地では、蚊に刺されて感染するデング熱も流行している。重症化することもあるため、帰国後に症状があれば受診が望ましいという。

厚生労働省によると、アフリカやアジア、西太平洋の一部の地域で流行。特にポリネシア地域では昨年11月、ジカ熱の大流行が起きている。ワクチンや治療薬がないことから、厚労省は流行地域に行くときは蚊に刺されないよう注意を呼びかけている。

タヒチ観光局などによると、タヒチを訪れる日本人は年間約1万3千人。7~8割はボラボラ島で、多くがハネムーンという。豪華な水上バンガローなどで知られ、「地球で最も美しい島」と言われている。

同じように蚊から感染するデング熱が、昨年ついに国内感染した報告があった。海外で感染する例は年間200件ほどある。地球温暖化のためか、恐ろしい蚊が日本に迫っているかもしれない。デング熱は、重症化すると出血やショック症状が出て、適切な治療をしなければ死亡することもある。

(朝日新聞 参考)

蚊を媒介して感染、ジカ熱


ワインで 知らぬ間にアレルギーになる 

ワインを飲むと、アルコールの量としてそれほど飲んでいないにもかかわらず、頭痛がしたり、湿疹がでたり、せきや鼻水が出たりする人がいる。これは、ワインの防腐剤や酸化防止剤として入っている「亜硫酸ナトリウム」が原因。

亜硫酸ナトリウムは、カビや細菌などの発育を抑え、酸化を防止してワインを長く保存するために添加されている。また、ドライフルーツの退色を防いだり、干し肉を保存するときの防腐剤としても用いられる。かんぴょうやこんにゃくにも含まれる。

厚生労働省の基準によると、ワインへの添加濃度は0.35 g/kg (350 ppm) 未満に決められている。

亜硫酸ナトリウムは、生物には毒で、ウサギに、体重1kg当たり(二硫化硫黄として)0.6~0.7g経口投与すると、その半数が死亡する。人間の場合、体重1kg当たり0.0035g (体重60kgなら0.21g) で嘔吐を起す。

しかし、この基準値からみると、ワイン1本を飲んでも、亜硫酸ナトリウムそのものが体に毒というレベルではない。しかし、花粉症と同じで、飲み続けているうちに、知らぬ間に突然アレルギーになることがある。

オーガニックワインには、亜硫酸ナトリウムが添加されていないので、保存は長くできないが、アレルギーの人でも問題なく飲める。(ラベルには、添加物についてちゃんと書いてある)

実は、ワインには、他にもアレルギーを生み出す物質がある。ワインに含まれるアルコールそのものに対してもアレルギーになるらしい。この場合、お酒全般で同じ症状がでる。

また、ワイン中のアミンもアレルゲン(アレルギーの原因)になる。アミンは、添加物ではなく、製造過程ででき、チーズなどにも含まれる。また、ワインとビールでは同じくらいアミン類が含まれている(しかしビールには亜硝酸塩は含まれていない)ので、ワイン、ビールどちらを飲んでも症状がでる場合は、アミンが疑われる。

ワインで 知らぬ間にアレルギーになる 

2014年3月24日月曜日

話題の3Dプリンター、どこがすごい?

3Dプリンタは、産業革命の蒸気機関や、コンピュータの発明ぐらいに世界を変えるかもしれないポテンシャルを持っている。

実は、3Dプリンタを発明したのは、日本人。1980年、名古屋市工業研究所に在籍していた小玉秀男氏が、立体図形作成装置に関する特許を出願したのが最初。その後、製造業の世界では実際に使われてきている。

2013年2月に米オバマ大統領が、一般教書演説において「3Dプリンタを活用してアメリカに製造業を呼び戻す」と宣言した。これがきっかけになって、ブームに火がついた。

今や、個人をターゲットにした安価な3Dプリンタは、10万円を切る製品も登場してきている。3Dプリンタには、いくつかの方式があるが、その1つは、糸状の樹脂を融解して積層する熱溶解積層(FDM)方式で、構造はいたって簡単。

最初にコンピュータ上で、作りたい物の3次元の設計図を書いて、3Dプリンタに出力し作成する。積層していくので、内部がいくら複雑でもかまわないのが真骨頂。

よく紹介されるのは、人形フィギュアとか複雑な立体像形だが、設計図を書けるものはなんでも作ることができる。自動車、家電などのメーカーは、製品開発途中の試作として使用している。実際の製品も、素材がプラスチックでよいものなら、航空機の部品でも作れる。

未来を描く映画、スタートレックやザ・フライなどで出てくる「転送装置」というのは、物体や人を一度分子や原子に分解して、他の遠くの場所で再構築して運ぶ方法。これ自体はまだまだ難しい。

しかし、通信販売などで、ほしい商品をネットで選ぶと、今までだと商品を宅急便で送ってもらわないといけないところ、設計図のデジタルファイルが自分のコンピュータに送られてきて、それを使って3Dプリンタで商品が作れるのだから、転送とほとんど同じことができることになる。

実際に値段が50万円くらいのパーソナルの3Dプリンタをみてみたが、精度はまだまだかもしれない。樹脂以外のいろいろな素材が使えるようになってきているので、これからなんでも自宅で作れるようになるかもしれない。「もの作り」が技術を持たない個人でできるようになることで、まったく見たことのない新しい製品が生まれてくる可能性は飛躍的に上がってきているといえる。

写真は、ザ・フライから。

ザ・フライから

2014年3月23日日曜日

ファブリーズで殺菌できない

除菌できる消臭剤ファブリーズが大ヒットした理由は、日本人が世界一といってよいぐらいきれい好き(無菌大国)だから。ファブリーズは、衣服、フロアーや寝具などで増えた細菌を除菌できることを売りにし、その除菌率は99%とうたっている。しかし、これは誤解をまねく間違った表示。

除菌効果99%と聞くと、ファブリーズを布団にかけたら、布団にいるほぼすべての菌がいなくなると、私たちは思う。実際、CMはまさにそのように見える。しかし、CMをよくみると、ファブリーズ処理後でも菌は完全になくなっていない。

歯磨きやマウスウオッシュのCMでも同じ。TVのCMをよく見ると、バーチャルな口が出てきて、マウスウオッシュで口の中を洗ったあとに、必ず少しだけ細菌を残している。完全に細菌がいなくなるのでなく、細菌の量を減らすだけだから。当然、時間がたつと細菌は元どおりに増えてくる。

ファブリーズに話を戻すと、布団に薬剤を霧状にかけて、その霧が布団の繊維全体に行き渡ることは不可能だから、除菌99%というのは、ありえない。布団の霧に触れた部分では、除菌効果99%という意味。

ここで、「除菌」という言葉は、菌が減れば「除菌」という意味で使っている。ファブリーズの霧粒が触れたところの菌の一部が死ねば「除菌」といってよいことになる。完全に菌を除くには、布団全体をファブリーズの液につけ込む必要がある。噴霧だけでは、布団の表面でさえ、気持ちだけの「減菌」でしかない。

布団のカバーにしろ、衣服にしろ洗濯できるものは、洗濯で菌を十分除くことができるし、日光にあてれば、さらに減らすことができる。「ファブリーズで洗濯しよう」という言葉はインパクトがあるが、もしかしたら洗濯しないで代わりにファブリーズでよいと消費者に勘違いさせているかもしれない。

ファブリーズの除菌効果を、その成分から調べてみようとしたが、食品ではないので、正確に書かれていない。除菌成分として、Quat(クウォット)と呼ばれる第四級アンモニウム塩(天然成分ではない)が使われている。これは、人によっては、皮膚に湿疹などアレルギー反応も引き起こす。

冒頭、日本人は世界一きれい好きと書いたが、TVやCMなどでコントロールされた結果なのかもしれない。人も動物で、本来野生で多くの細菌と付き合いながら生きることで、免疫機能も進化させてきたのだから、適当な汚さが回りにあるのが本来の姿かもしれない。


ファブリーズ


2014年3月22日土曜日

感激!コオロギがお手、虫も学習?

こんな話が大好なので、載せます。感動ものです。

多摩動物公園(東京都)昆虫園飼育展示係の田畑邦衛さんが、コオロギに犬の芸「お手」を覚えさせることに成功した。訓練の様子を収めたのが、下の動画。

田畑さんは2012年、コオロギが好きな水滴をご褒美に訓練し、ミニチュアの垂れ幕のひもを引く芸を覚えさせることに成功。同じ要領で、指先をコオロギに見せた後、ご褒美を与えることを繰り返した結果、ハイタッチのような「お手」をするようになった。

人の指先を「目標物」として、コオロギが近づいてくるように訓練した。耳かきですくった水滴を「ごほうび」に与えて条件づけると、やがて人の指先に近づいたコオロギは口も近づけるようになる。そこで、人の指先をコオロギよりもやや高い位置で見せると、コオロギは伸びあがって人の指先に前脚をのせるようになったという。

コオロギは3~4日で芸を覚えるといい、「意外と知られていないコオロギの学習能力の高さを通して、昆虫全体に興味を持ってもらえれば」と田畑さん。(参考 東京ズーネット、読売新聞)

垂れ幕のひもを引く芸の動画もみたい人はココへ







2014年3月21日金曜日

トランス脂肪酸→肥満、心筋梗塞、流産↑

日本以外の先進国の多くで、トランス脂肪酸の使用は制限されている。中国でさえ、トランス脂肪酸の食品含有量表示を義務付けている。米国では、昨年11月についにトランス脂肪酸の添加や使用が禁止する決定をし、トランス脂肪酸を多く含むマーガリンは販売禁止となった。

これは、トランス脂肪酸が人の健康に有害であることが明らかになったからである。日本でも、TVやマスコミなどに取り上げられてきているのに、規制はかかっていない。

トランス脂肪酸は、工業的に植物油を高熱処理、水素添加処理し、液体の油を固化させる過程で生成される。

ご存知の通り、てんぷらなどに使う植物油は常温では液体だが、動物油やバターは固体。マーガリン、ファットスプレッド、ショートニングは、バターの代わりとして使いやすくするために、植物油なのに固体状になっている。これは、水素添加処理をともなっているから。この便利さと引き換えに、マーガリンやショートニングはかなりトランス脂肪酸を含んでしまう。

脂肪酸は脂肪や細胞膜を構成する脂質分子で、我々の体に必須。脂肪酸分子の疎水性の長い部分の構造にはシス型とトランス型があるが、生体内では、シス型しかない。シス型の脂肪酸は、体の中でちゃんと代謝されるが、トランス型はそれができないし、正常な代謝を阻害する。

トランス脂肪酸は、体内に入ると、血液中の悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らす働きがあるため、心筋梗塞や狭心症のリスクを増加させ、肥満を発症させる。また、アレルギー疾患を増加させ、胎児の体重減少、流産、死産を生じさせる可能性があること、また、母乳を通じた乳児へのトランス脂肪酸の移行が研究等で確認されている。 

特に問題視されるのが、マーガリン、ショートニング、クリームなどである(これらに含まれる量については、以前のブログのココを参照)。また、ドーナツ、フライドポテト、鳥の唐揚げなど各種揚げ物にも広範囲に含有される。

体に、知らぬ間にだいぶ入り込んでいると覚悟した方がよい。一日当たり約2グラム未満が目標量とされているが、しだいに体に溜まっていくことを考えると、少ないに超したことはない。

日本の農林水産省は未だに積極的な対応はしていない。製造メーカーの政治的圧力のせいだろうか?ぜひ、一刻も早くトランス脂肪酸の表示義務化、使用規制に踏み込んでほしい。

最近は、民間レベルで食品製造業者が自主的に食品のトランス脂肪酸の含量を記載するようになってきてはいる。トランス脂肪酸の多いマーガリンを止めて、バターにするだけでもだいぶ違うと思う。
 

マーガリン

2014年3月20日木曜日

リュウグウノツカイが漂着 仙崎で

昨年末から今年にかけて深海魚が多く日本海で上がっている。今月7日に山口県長門市仙崎白潟の海岸で、体長4メートル38の深海魚「リュウグウノツカイ」が漂着しているのが見つかった。

萩博物館によると、県内で発見された個体としては最大級の長さ。長門市で見つかったのは1999年以降8例目で、萩博物館に寄贈された。リュウグウノツカイは銀色の体と長く赤い背びれが特徴で、深さ200メートル以上の深海に生息している。

萩市でも2月中旬に深海魚「サケガシラ」計9匹が見つかっている。萩博物館の堀成夫主任研究員は「長さに加え、体高もこれまで見た中で最大の40センチ以上で驚いた。漂着した理由を分析したい」としている。
( 読売新聞)

リュウグウノツカイは全身が銀白色で、薄灰色から薄青色の線条が側線の上下に互い違いに並ぶ。背鰭・胸鰭・腹鰭の鰭条は鮮やかな紅色を呈し、神秘的な姿をしていることから「竜宮の使い」という和名で呼ばれる。現生する硬骨魚類の中では世界最長の種。(Wikipediaを参考)

ウナギの稚魚、シラスウナギも今年は豊漁になっている。昨年の夏が暑く、かつ冬が寒かったことで、海流が変化したことが原因らしく、深海にいるウナギ稚魚やリュウグウノツカイが冷たい海水で動けなくなり、海流に乗って上層に上がってきたと考えられる。

リュウグウノツカイ

リュウグウノツカイ

サケガシラこちらは、サケガシラ



2014年3月19日水曜日

お彼岸です ぼたもちとおはぎ どう違う?

昨日18日が、お彼岸の入りで、お彼岸は24日まで。あんこが嫌いという若い人が増えているというが、お彼岸はやっぱりおはぎ。ところで、おはぎとぼたもち、どう違うのかしら?

ぼたもち(牡丹餅)とおはぎ(御萩)と漢字で書くとわかるように、春のものを「ぼたもち」、秋のものを「おはぎ」とよぶ。「ぼたもち」は牡丹の季節に食べるもので、あずきの粒を牡丹の花に似せて見立てている。一方、「おはぎ」は、萩の季節に食べるもので、あずきの粒をその季節に咲く萩にに見立てたもの。

他にも、ぼたもちとおはぎの違いを説明する説がある。例えば、

もち米を主とするものが「ぼたもち」、うるち米を主とするものが「おはぎ」であるとする説

こしあんを使ったものが「ぼたもち」、つぶあんを使ったものが「おはぎ」とする説

完全にもちの状態までついたものが「ぼたもち」、ついた米の粒が残っているものが「おはぎ」とする説

などなど。

仏教では、彼岸は、彼の岸として悟りの境地のこと。現世は此岸である。彼岸中は仏道修行に励み、先祖を祭り慰めるために、ぼたもちやおはぎをお供えしてきたのが歴史だそうだ。

おはぎ



2014年3月18日火曜日

桜の開花 今年はいつ?(2014)

毎年、花見にいろいろな所に行くのは楽しみの1つ。隣の家の桜の木は、だいぶ新芽がはっきりしてきている。このところの陽気だと、開花は早まるのではないかと思う。

ウエザーマップによると、今年の桜は『平年並み』に咲く所が多く、西日本では早めの開花となるとのこと。去年は記録的に早い開花だったが、今年はそれほど早くない程度。

北九州、山口、広島は3月25日くらいが開花で、4月の1週目まで。

高知は明日あさってには開花宣言ができるくらいになっているそうだ。

もっと南の沖縄では、開花も1月台だった。沖縄の桜は、種類が違っていて、ソメイヨシノではなく緋寒桜(ヒカンザクラ、寒緋桜とも)。 緋寒桜は散りにくく、多少の風雨で散ることなく1ヶ月ほど咲き続ける。

北の青森は、開花が4月25日、満開がゴールデンウイーク。日本列島の長さを改めて感じる。

 


2014年3月17日月曜日

この音聞こえますか? 耳年齢をチェックできます

歳をとるにつれ、耳は聞こえにくくなるもの。特に、周波数の高い音は、年齢に比例して聞こえなくなる。ある周波数以上の音は、20歳代後半から聞こえにくくなる。

高周波数の音は、蚊の羽音のようなキーンという音なので「モスキート音」と呼ばれる。20代前半までの若者にはよく聞こえ、彼らにとってはかなり不快な音。

このモスキート音を発生させて、深夜に店の前やファミレスなどにたむろする若者を退散させ、非行を防止するということが外国だけでなく日本でも実際行なわれている。この装置の発明で、2006年にイギリスのハワード・ステープルトンはイグノーベル賞を受賞している。

若者も黙ってはいない。大人には聞こえないことを利用して、 着信音として「モスキート音」を用いて、先生に分からないように携帯電話でメールのやりとりをしている強者もいるとか。

下のムービーでは、どのくらいの波長範囲まで聞こえるかがわかる。ぜひ、お試しあれ。音量にご注意!

標準的耳年齢は以下の通り。
24歳以下 17,000 Hz
30歳以下 16,000 Hz
39歳以下 15,000 Hz
49歳以下    14,000 Hz
50歳以下    12,000 Hz
60歳以下    10,000 Hz

低音側の限界も年齢とともに上昇する。40歳までは、15-20Hz、それ以上の歳ではしだいに上昇する。

個人差があるので、聞こえなくてもそれほど心配する必要はありません。左右片方ずつの耳で試すと、もしかしたらある波長が片耳で聞こえないということもあるかもしれません。その場合は、お医者に行きましょう。




ネット環境によってはダウンロードに少し時間がかかります。

2014年3月16日日曜日

君が代「さざれ石」を見てきた

日本国歌「君が代」の歌詞に、「さざれ石」が出てくるのはご存知のとおり。さざれ石は、細かい石の意味であり、小石が長い年月をかけて巌(いわお)となり、さらにその上に苔が生えるまでの過程が、非常に長い年月を表す比喩として用いられている。

小石それ自体が成長して大きくなることはない。長い年月をかけて多数の小石の隙間を炭酸カルシウムや水酸化鉄が埋めることによって、1つの大きな岩の塊に変化し、巌となる。これは、いわゆる礫岩(れきがん)のこと。

兵庫県の赤穂市(下の地図)に立ち寄った。忠臣蔵で有名な大石内蔵助や赤穂浪士47士を祭る神社、大石神社に参ってきた。そこには、鳥居から神社までの間に、赤穂浪士47士の像が並んでいて、大願成就ののぼりが目立っていた。仇討ちを成功させたという意味だろうか、大石神社には大願成就の御神徳があるそうだ。

お参りした後、境内の一角に「君が代」の「さざれ石」を見つけた!(写真)

説明書きの看板には、「国歌君が代に詠われるさざれ石」とあり、徳島県海南町中部山渓から採られ、奉納されたものとある。

実は、あとで調べて分かったことだが、「君が代」の「さざれ石」は、岐阜県揖斐川町春日さざれ石公園にあるのが本物らしい。平安時代、藤原朝臣石位左衛門が、この「さざれ石」を思い浮かべながら詠んだ歌で、古今和歌集に選されている。

わがきみはちよにやちよにさざれいしのいはほとなりてこけのむすまで

この歌の冒頭が「君が代」ではなく、「わがきみ」なので、我が君の「君」は恋人という説が主力のよう。そのため、「君が代」は、恋を歌った詩が原型なのかもしれない。

大石神社を含め、京都下鴨神社、大阪道明寺天満宮、島根出雲大社など日本中にある「さざれ石」だが、君が代とは関係ないらしい。

長い年月をかけてできた巌、「さざれ石」は、心霊が宿っているので、霊力を授かるように祈念するものらしい。パワーストーンとして玄関やお店の入り口に置いて、気運を上昇させたり大切なお客のおもてなしに使ったする。
 
さざれ石
 大石内蔵助像
大石内蔵助像




2014年3月15日土曜日

STAP細胞のリケジョ 顛末 何が悪かったのか

1月末、新聞1面の大ニュースが発表された。理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子博士らが、様々な臓器や組織の細胞になる新たな万能細胞としてSTAP(スタップ)細胞を作製することに成功したことを有名学術雑誌「Nature」に発表した。

「万能細胞」は、様々な組織や臓器の細胞に分化させ、再生医療に応用することが可能になるので、夢の治療として多くの難病患者が特に期待している。

この発見は、2012年ノーベル賞を受賞した山中伸哉博士の人工多能性幹細胞(IPS細胞)を超えるもので、若干31歳, 理系の女子「リケジョ」による快挙とされた。(このblogでも快挙を讃えた

マスコミは、白衣の代わりに割烹着を来ているとか、研究室にピンクのグッズが多いとか、研究内容に関係ない美人リケジョの様子を大きく報道し始めた。

研究成果発表後、彼女の研究の追試が、世界中各所で行なわれたが、再現できないというクレームが出てきた。一方、Natureに載せた論文の図が、彼女の博士論文の使い回しで、かつその博士論文の細胞はSTAP細胞の図ではなかったことが、ネット上で暴露された。この時点で、ねつ造疑惑は、疑惑でなくなった。

そして、今週に入って、その論文の共同研究者が論文の撤回を申し出た。昨日は、彼女が所属する理化学研究所が説明したが、まだ調査中とのこと。

この一連の報道で、本人がねつ造論文を書いたことは間違いないが、それだけならこれだけ大きなニュースにはならなかった。理化学研究所が大々的に宣伝し、マスコミを煽った結果、抜き差しならぬ事態になってしまった。

つい先日には、彼女の博士論文の序説がアメリカの研究機関のホームページをコピペしたものであることもニュースになった。以前から彼女が不正を働いていたということが言いたいのだろうが、STAP細胞の論文とは無関係なので、マスコミも明らかにやりすぎている。

昨日のニュースで、このような論文ねつ造の不正に対して、「やってはいけないと思っていなかった」との本人からのコメントには驚いた。研究者として最も大事な倫理を、母校の早稲田大学は教えていないことになる。

理化学研究所は、年間予算850億円の税金を使う国の基礎研究所。政府は、STAP細胞の報道を契機に、理化学研究所を「特定国立研究開発法人」に決定する予定だったが、先送りした。「特定国立研究開発法人」に選ばれると、国から巨額の予算がつくことになっていた。

理化学研究所は、この予算獲得を狙って、十分な検討もせずに、STAP細胞を目玉に、そして若い小保方さんを前面に出してしまった。最大の責任の所在は、理化学研究所にある。研究所の存在意義そのものを問われかねない不始末と思う。

早稲田大学も、博士学位の出し方、学生の教育について、再考を迫られるだろう。

小保方さんの身分はユニットリーダーということだが、5年任期ということで、研究成果を焦っていた可能性が高い。研究は十分な精神的余裕と時間が必要なもので、成果を急かせるシステムも問題であろう。

未だに不明なのは、STAP細胞そのもが存在したかどうかである。本人しか成功していないので、彼女が口を開くまで不明のままだ。もしSTAP細胞が存在しないで、彼女の狂言であるのであれば、1ヶ月前の報道で、多くの難病に苦しむ人たちの期待や、リケジョとして基礎研究をやってみようと夢みた若者たちの希望を打ち砕いた罪は大きい。

先日の、現代のベートーベン、佐村河内守氏に対する落胆と同じものを感じてならない。


2014年3月14日金曜日

今話題の食べ順ダイエット

「食べ順ダイエット」というのは、その名から想像されるように、食べ物を食べていく順番を守ることで、スリムになれるという新しいダイエット方法。

食事をとると、空腹時の血糖値が低い状態から、血糖値が急に上昇することになる。この急な血糖値の上昇を抑えるために、すい臓から「インスリン」が分泌される。

インスリンは、脂肪を体内に蓄えやすくする働きがあるので、血糖値が急に上昇、インスリンの大量分泌、をくりかえす食生活を続けると、結果太ることになる。

太らないようにするためには、急激な血糖値の上昇、インスリンの大量分泌を抑えることが大事で、そのための方法として簡単にできるというのが「食べ順ダイエット」。

「食べ順ダイエット」では、最初に、野菜や食物繊維を食べる。野菜から食べ始めると、食物繊維から消化されていくので、腸での糖の吸収がゆっくりになり、血糖値の上昇もゆるやかになる。

血糖値が高い状態が続くと、コラーゲンなど様々なタンパク質が糖化されることが知られている。糖化は結果的に老化を進行させるので、血糖値を急激に上げないことは、アンチエージングに有効でもある。

ただ、最近、糖質を全く摂らないダイエット(糖質制限ダイエット) が流行ってきているが、これは危険。確かに、糖質を摂らないでも、糖新生といって、体に貯蔵していた脂肪(やタンパク質)から糖を作るために、脂肪が分解されることが起こるので、理には適っている。

しかし、ヒトは1日170gの糖が必要で、特に脳では欠かせない。運動せずとも、頭脳労働だけでもずいぶんお腹が減るはず。糖は、全身に酸素などを運ぶ赤血球のエネルギー源としても必須。糖質制限ダイエットは、危険度が高いと思う。

「食べ順ダイエット」の理屈を、上のように調べてみたが、本当にどれだけ有効だろうか?先に野菜を食べたからといって、胃で食物繊維も他の肉や油も結局混ざるので、それほど効果はなさそうに、個人的には思う。

ただ、先に野菜を食べることにより、しぜんと野菜を摂る習慣がついたり、早めにお腹が膨れて、カロリーものが控えめになるとかの効果の方が大きいのではないかしら。


2014年3月13日木曜日

故宮の至宝、白菜と角煮がやって来る

今年、台湾の故宮博物院の財宝が東京と博多で、初めて展示公開されることになった。その中でも目玉中の目玉は、白菜と角煮。食べるものではなく、自然の玉(ぎょく)で作られている必見の至宝。

この翠玉白菜と肉形石は、台湾以外の国外で初めて公開される。白菜は東京、肉は九州で各々2週間の限定公開。

故宮博物院は、大英博物館、ルーブル美術館、メトロポリタン美術館とあわせて世界の四大博物館と言われており、来場者は年間約400万人、収蔵品は約69万点に及び、そのほとんどが、中国歴代皇帝によって選び抜かれた名品ばかり。すべての展示品を展示するには、200年かかるというぐらいいっぱいある。

台湾に蒋介石が逃げてきたとき、中国からこれらの財宝を持ってきた。中国にも故宮博物院はあるが、価値高いものはすべて台湾にある。

台湾の故宮博物院に行って、実際に白菜と角煮をみたことがある。白菜にはバッタも乗っていて、色味といい、白菜そのもの。角煮も質感といい美味しそうなほど。ぜひ再度見てみたい。

東京会場
場所:東京国立博物館 平成館 特別展示室
会期:2014年6月24日(火) ~ 2014年9月15日(月)6月24日(火)〜9月15日(月・祝)
「翠玉白菜」展示期間[6月24日(火)~7月7日(月)、午前9時30分〜午後5時『翠玉白菜』展示期間[6月24日(火)〜7月7日(月)]は午後8時まで

九州会場
場所:九州国立博物館
会期:平成26年(2014年)10月7日(火)〜11月30日(日)午前9時30分〜午後5時

展覧会ホームページはココ




2014年3月12日水曜日

情勢緊迫のウクライナとクリミヤ 何処?

ウクライナ情勢が緊迫し、毎日ニュースで報道されている。一歩間違うと、大きな戦争になるかもしれない。そもそもウクライナはどこにあるのか?冬期オリンピックがあったロシアソチと同じ黒海に面し、その北面(下地図)。

東はロシアと接し、西はヨーロッパに接する。案外、面積は大きく、ヨーロッパのフランスやスペインよりまだ大きい。黒海に面する突起のようにでている所(下の地図の赤風船)がクリミヤ半島。

ウクライナはロシア料理のボルシチ(下写真)の発祥地でもある。また、1986年4月26日旧ソ連時代のチェルノブイリ原発事故も、場所は今のウクライナ。

旧ソ連崩壊にともない、ソ連から独立したウクライナは、ロシア、EU(欧州連合)に挟まれて揺らぐ状態が続いていた。昨年11月に親ロシアのヤヌコビッチ前政権がEU加盟の条件となる協定の署名を見送ったため、それに反発する反政権デモで内戦状態になり、前政権は崩壊した。

2月27日に親欧米の暫定政権が発足した。対するロシアは3月1日に議会上院がウクライナへの軍事介入を承認、ウクライナ南部のクリミア自治共和国を実効支配した。クリミヤ半島にはもともと旧ソ連時代からの黒海へ向けた軍事的な要地で、ロシア系の住民が多数を占めていて、ロシアとしては手に入れたい場所。

ロシアが侵攻する表の理由は、クリミヤにいるロシア系の住民、軍人を守るため。米国も本気でロシア侵攻を阻止する態度を示している。クリミヤでは、ロシアの支持のもと、ウクライナから独立するかどうかの住民投票が行なわれようとしている。



2014年3月11日火曜日

今日は3.11 大震災から3年

東日本大震災から3年が経った。何が起こったか振り返ってみる。

2011年(平成23年)3月11日14時46分18秒、宮城県牡鹿半島の沖130キロメートルの太平洋の海底を震源とする大地震が発生した。地震の規模はマグニチュード 9.0で、観測史上最大の地震であった。

この地震により、場所によっては波高10メートル以上、最大遡上高40.1メートルにも上る巨大な津波が発生し、東北地方と関東地方の太平洋沿岸部に壊滅的な被害が発生した。

地震から約1時間後に遡上高14-15メートルの津波に襲われた東京電力福島第一原子力発電所は、全電源を喪失して原子炉を冷却できなくなり、1号機・2号機・3号機で炉心溶融(メルトダウン)が発生し、水素爆発により原子炉建屋が吹き飛び、大量の放射性物質の漏洩を伴う重大な原子力事故に発展した。

警察庁は、2014年(平成26年)3月10日現在、死者は15,884人、重軽傷者は6,148人、警察に届出があった行方不明者は2,633人であると発表している。

Yahoo!検索で「3.11」というキーワードで検索すると、今日だけ 10円が、Yahoo!検索から公益財団法人東日本大震災復興支援財団の「一般寄附金」 へ寄付される。ぜひ、お願いします。

被災された方々を、なんとか早く普通の生活に戻してあげたいものだ。

下のムービーは、地震、津波のムービー、どれだけすごかったかが改めて噛みしめられる。



2014年3月10日月曜日

米国 3人に1人が進化論を信じていない

米世論調査機関ピュー・リサーチ・センターが発表した進化論に関する調査から、米国人の約33%が進化論を信じておらず、人間ははじめから現在の姿のままで存在してきたと考えていることが分かった。

調査結果によると、自然淘汰のようなプロセスによって人間が進化してきたと考えている米国人は、調査対象の約32%にとどまることが判明。また米国人の約24%は、人間の進化が神によって導かれたと信じているという。

しかし、これは米国人が頭が悪いというわけではない。少し事情がある。

米国では、キリスト教を信じる人が人口の76%。特に多いのは、プロテスタントの信者で、人口の51%。聖書には、神が天地を創造し、人を作ったと考えられている。1920年代には公立の学校で進化論を教えることを禁じる法律が各州にあった。

1925年、進化論を禁じていたテネシー州の公立校で進化論を教えた教師が逮捕された(スコープス裁判)は有名。現在でも、進化論と創造論の扱いは、各州に任されていて、今でも60%の生物学教師は、授業で進化論を積極的に取り入れようとしないという。

別の調査機関、米国科学振興協会の調査結果によると、米国人のおよそ4人に1人は地球が太陽の周りを公転していることを知らなかった。地球が太陽の周りを公転していると知っていたのは回答者の74%だった。この調査結果でも進化論を信じている人は48%だった。

日本で11年に実施された同様の調査では、進化論に対する正答率は76%。だが、「男か女になるかを決めるのは父親の遺伝子(正)」や「電子は原子より小さい(正)」では米国人の正答率のほうが20ポイント以上も高く、必ずしも「日本人の方が科学知識に富んでいる」とは言えないようだ。

参考AFP


2014年3月9日日曜日

今年はウナギが安くなる! 稚魚豊漁

ウナギの稚魚、シラスウナギが今年は豊漁とのこと。昨年は1キロ・グラム当たり248万円まで高騰した取引価格が、50万~60万円に値下がりしている。早ければ半年で成魚になるといい、今夏以降には、店頭でのウナギの値下がりも期待できる。

豊漁の理由は不明だが、昨年の夏が暑く、かつ冬が寒かったことで、海流が変化したと解説する人が多い。冷たい水層にあたって、動けなくなり、海流に乗って上層に上がってきたと考えられる。

実は、ウナギだけではない。今年に入って日本でダイオウイカの捕獲が相次いでいる。ダイオウイカは、全長20mにもなる巨大イカで、北欧伝説のクラーケンのモデルといわれている。ダイオウイカは、深海に棲んでいるので、過去には台風で打ち上げられたり、死んだものだけでほとんど情報がなかった。

ところが、今年に入って鳥取、富山、新潟、兵庫など日本海側で、生きたまま網にかかっている。たった水深40mにしかけた網でかかっている。実はさらに他の深海魚、リュウグウノツカイなども捕獲されている。

海流変化説以外に、地震の前兆説を唱える人もいるが、真相は分かっていない。いずれにせよ、夏には、高くてなかなか食べられなかったウナギがやっと食べれると思うと、今から待ち遠しい。


2014年3月8日土曜日

消費税増税前に買うとよいもの

4月から消費税が5%から8%に上がる。総務省の家計調査のデータによると、消費税が3%上がると多くの家庭では月5000円前後の負担増になる。今のうちに買った方がよいものはなにか、調べてみた。

マイナビニュースで女性会員377名に、消費税が増税になる前に買っておきたいものは何か聞いた結果では、
1位 家電 32.9%
2位 消耗品(ティッシュ、洗剤など) 31.0%
3位 飲食(米、水など) 20.9%
4位 洋服 19.4%
5位 バッグ 17.5%

理由をみると、
・「高価なものは増税前に買っておきたい」
・「長く使うもので、値が張るものを買っておきたいから」
・「腐らないものは消費税が上がる前に買う方が得だから」
・「高価な物や使用頻度の高い物は買っておくべきだと思う」
・「保存がきくもの、必要なものは買っておきたい」
・「お気に入りのブランドが高くなる前に、洋服などはそろえておきたい」

調べてみると、増税の前に買うとよいものと、買わなくてもよいものがみえてきた。

消費増税前に買うとよいもの

リフォーム、新車、呉服(来年の成人式用など)など、ただし契約から引き渡しまでに時間がかかるのでご注意。
値段の崩れにくい白物家電(冷蔵庫、洗濯機)やブランド家電など
雑誌の定期購読、電車の定期券、航空券、チケット類など
下着、スーツ、鞄などそのうち買うもの
学習机やランドセル

買わなくてもよいもの

値崩れが激しいモノ。パソコンやテレビなどのAV機器。
トイレットペーパーなどの日用品や調味料や缶詰などの保存食(特売になりやすい)
金券、図書券や商品券(購入時に消費税はかからない)

まだ時間があるので、熟考してから購入しましょう。


2014年3月7日金曜日

お彼岸 今年はいつ? (2014)

お彼岸といっても、知らない人が増えてきた。お彼岸は、年に2回あり、春分の日と秋分の日を中日としその前後を入れて7日間。

2014年の春分の日は、3月20日なので
・3月18日彼岸入り
・3月19日
・3月20日
・3月21日春分の日、中日
・3月22日
・3月23日
・3月24日彼岸明け

2014年の秋分の日は、9月23日なので
・9月20日彼岸入り
・9月21日
・9月22日
・9月23日秋分の日、中日
・9月24日
・9月25日
・9月26日彼岸明け

「暑さ寒さも彼岸まで」というように、お彼岸をはさんで季節が変わることになる。お彼岸は、古代インドのサンスクリット語で、仏教用語の「波羅蜜」に由来する。日本に伝わったのは、平安時代という。

春分と秋分は、太陽がま東から昇り、ま西に沈むので、このとき極楽浄土のある西に礼拝することが信仰になるとされてきた。お彼岸の日には、ふつう、家庭では仏壇や仏具の掃除、お供え、お墓参りをする。

おはぎが食べたくなった。





2014年3月6日木曜日

花粉ピークは3月中旬まで

2年前から、突然花粉症になって大変。目がいつも充血して痒いし、鼻水もいつも出る。日本気象協会の花粉飛散の経過とピーク予想(第4報)によると、花粉シーズンは、すでに1月下旬から2月のはじめに、九州から関東地方の多くの所で入っている。

しかし、その後寒気の影響で気温が低く、2月8日や14~15日は南岸低気圧により太平洋側で大雪になったことなどから、花粉シーズン入りした地域も花粉の飛散数は少ない状態が続いた。

ところが、先月末から暖かくなって、一斉に飛散し始めた。スギ・ヒノキ花粉のピーク時期は気温や飛散数と関係がある。3月の気温は全国的に平年並みか低い予想だが、ピーク時期を遅らせるほどではなく、スギ・ヒノキ花粉それぞれのピーク時期は例年並みとのこと。スギ花粉は、3月中旬までがピーク。スギ花粉のピークが終わった後は、各地でヒノキ花粉がピークを迎える。

今まで、花粉症でない人も、免疫がだんだんたまり、そのうち発症する可能性は高い。スギ花粉症だけで1500万人以上、日本の花粉症総人口は2000万人以上、5人に1人は花粉症ともいわれ、PM2.5もあって、今後も増加することが予想されている。

下図は、スギ花粉の顕微鏡写真。


2014年3月5日水曜日

アスピリンで大腸ガン予防

厚生労働省研究班は、解熱鎮痛剤のアスピリンをのむと、大腸ポリープの再発リスクが低下することを臨床試験で明らかにした。ポリープは進行して大腸がんになる可能性が高いとされる。胃がんの次に患者が多い大腸がんの予防につながると期待される。

アスピリンの歴史は面白い。もともと、紀元前古代ギリシャで、ヤナギの樹皮や葉を煎じたものが発熱や鎮痛のために使われていた。日本でも、「柳で作ったようじ(楊枝)を使うと歯がうずかない」ということが知られていた。(ちなみに今は、爪楊枝は柔らかい白樺を材料にしている)

話を戻すと、19世紀にそのヤナギの木から鎮痛作用成分、サリチル酸が分離された。しかし、サリチル酸には強い胃腸障害が出るという副作用があった。1897年、ドイツ、バイエル社のフェリックス・ホフマンは、アセチル化で修飾して副作用の少ないアセチルサリチル酸を合成した。

アセチルサリチル酸は世界で初めて人工合成された医薬品となった。1899年には、バイエル社によって「アスピリン」の商標が登録され発売された。

アセチルサリチル酸は体内での伝達物質(プロスタグランジン)の合成を抑制し、痛み、発熱、炎症に効果を発揮する。プロスタグランジンを発見し、アセチルサリチル酸の抗炎症作用のメカニズムを解明したのジョン・ベイン、ベンクト・サムエルソン、スーネ・ベルクストロームの3人は、1982年にノーベル医学生理学賞を受賞した。

アセチルサリチル酸は、上記の鎮痛、解熱、抗炎症効果だけでない。血小板の凝集を抑制して血栓の形成を妨げることから、脳梗塞や虚血性心疾患を予防する効果もある。

アスピリンは、今回の発表のように、ポリープ抑制や抗がん作用もあり、多くのメリットを持つので、常用したいところ。副作用として胃や消化管の障害がある。ただ、今の薬は、胃を保護するための薬を配合しており、この辺は人の体質によるかも。

水痘やインフルエンザに感染した小児が、アスピリンを使用するとライ症候群を引き起こすことがあり、肝障害を伴った重篤な脳障害で死に至る危険がある。イギリスでは原則として、12歳以下の小児にはアスピリンを使わないことになっている。

 

2014年3月4日火曜日

メタボのキタキツネ♡

まるまる太ったキタキツネが集まり、雪面にはエゾシカの骨――。撮影した北海道・旭川市の動物写真家神田博さん(65)によると、同市近郊では、狩猟や駆除で撃たれて野山に放置されたエゾシカの肉を求めてキタキツネが集まる光景がよく見られるという。「キタキツネにとってエゾシカは大変なごちそうだが、この太りかたは尋常ではない。生態系が攪乱されなければよいが」と心配する。

 撃ったエゾシカは持ち帰るなどして適正に処理するのが原則だが、市によると、食用の肉だけを切り取って残りを野山に放置するケースが見られるため、適正な処理を呼びかけているという。神田さんは「増え過ぎたエゾシカを撃つのはいいが、マナーは守って欲しい」と訴えている。(朝日新聞デジタルから)

やせたイメージのあるキタキツネがあまりに太っているのが、おかしくまたかわいらしくて、思わずUPした。動物のかわいらしさを動物の親や人が認識するのは丸さだと言われているので、太ってかわいらしさが増した??




2014年3月3日月曜日

速報:米アカデミー賞決定

映画界最高の栄誉である、第86回米アカデミー賞の発表・授賞式が2日(日本時間3日)、ハリウッドのドルビー・シアターで開かれ、スティーブ・マックィーン監督の「それでも夜は明ける」が作品賞に選ばれた。

同作品は19世紀の米国で、自由の身だった黒人ミュージシャンが誘拐され、奴隷として12年間暮らした実話を描いている。

9部門にノミネートされた「それでも夜は明ける」は作品賞のほかに、助演女優賞と脚色賞を獲得。最多10部門にノミネートされたアルフォンソ・キュアロン監督の「ゼロ・グラビティ」は監督賞など最多7部門を制した。同じく10部門で候補にあがっていたデビッド・ラッセル監督の「アメリカン・ハッスル」は無冠に終わった。

主演男優賞は「ダラス・バイヤーズクラブ」のマシュー・マコノヒー、主演女優賞は「ブルージャスミン」のケイト・ブランシェットがそれぞれ獲得した。

長編アニメ賞の候補にあがっていた宮崎駿監督の「風立ちぬ」は受賞を逃した。日本関連では、短編アニメ賞候補の森田修平監督の「九十九(つくも)」、ニューヨーク在住の日本人芸術家、篠原有司男・乃り子夫妻を追った長編ドキュメンタリー賞候補の「キューティー&ボクサー」(ザッカリー・ハインザーリング監督)も選に漏れた。
(日経新聞参照)

歴代のアカデミー賞は、ココを参照。下のムービーは、「それでも夜は明ける」の予告編。



山口市美術展に行ってきた(2014)

山口市民会館でやっている山口市美術展覧会を見に行ってきた。日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真、デザインなど様々なジャンルの入選力作が並んでいた。

受賞されていた方々の作品はさすがにりっぱ。目の保養をさせていただきました。大賞は、作品名「みんなちがって」(作者:江村順子さん)で、写真での作品(下図)。積まれた材木の複数の断面の木目の模様がみな異なってみえて楽しい面白さがある。

ただ、写真好きのHobenさんとしては、写真は芸術性だけで判断できないシャッターチャンスというか、2度と無いある瞬間を切り取る面白さがあり、そうした点の評価もあってもよいと思った。北海道の流氷の上で、どうにもならず呆然としているシカの写真に1票を上げたい。

無料で入場できるので、おススメ。

会期:3月1日から3月9日 午前9時30分〜午後5時
会場: 山口市民会館 展示ホール・小ホール


2014年3月2日日曜日

ほうれん草栽培 成功のコツ

もう何年も家庭菜園を続けているが、うまくいかないものの1つがほうれん草。それがついに成功した。自分で作った野菜を食べるのは、無農薬だし、その育つ過程も見れて、買ったものとは違う格別のものがある。

ほうれん草は、中央アジアのコーカサス地方原産。カロテン含量は、ブロッコリーの4倍、キャベツの170倍。鉄分は、ブロッコリーの2倍、キャベツの9倍。ビタミンCは、キャベツの1.5倍、ダイコンの4倍。体によい野菜の代表。

ほうれん草の植付時期は、春植えは2月下旬~5月中旬、収穫は4月中旬~6月下旬。秋・冬植えは9月中旬~11月下旬、収穫は10月初旬~2月終わりごろ。生育適温は15~20℃で、低温にはかなり強い。冬場のほうれん草は、凍結しないように糖分を蓄えるので、甘みと柔らかさが増して、美味しい。

さて、今まで何度もほうれん草を種から植えるのだが、発芽して、双葉、本葉が出てきてしばらくすると、色が少し茶色になって、カラカラに乾燥したようになる。そうなると、それ以降もう育たない。ほうれん草は、酸性に弱い(野菜にあう土壌pHを参照)ので苦土石灰で中和してから、というのは知っていたので、本などに書いてある量だけ苦土石灰を入れていた。

しかし、いつも失敗。そこで、昨年土壌酸度計を買って、pHを計ってみた。計ってみてびっくり、土壌は長年の栽培使用と酸性雨のためか、pHは5.0付近。苦土石灰を入れても、実際にpHはたいして変化しない。そこで、消石灰を大量に入れて、pH6.5にまで上げた。

結果、今年になって、ほうれん草は元気に育ち、特に冬を乗り越えたほうれん草は、柔らかく甘みもあり美味しいものになった。

他にいくつかの注意。

種まき後は1週間ほどで発芽するが、発芽してすぐのほうれん草は茎が細くて弱いので、強い雨に直接当たると折れてしいやすい。酸性雨の雨はそれでなくとも問題。透明ピニールの屋根をつけて、同時に低温対策する。高温期に育てる時は、遮光性のあるネットを掛けて光と熱を調整する。

ほうれん草は、厭地といって、連作が出来ない野菜なので、2年間は同じ場所に植え付けできない。

詳細な育て方は、参照したココへ。




2014年3月1日土曜日

正しいマスクの選び方 PM2.5と花粉対策 

日本各地で、PM2.5が高濃度を記録更新している。レベル2から3になると、不要不急の外出を控え、換気も最低限にすることが勧められている。どうしても外出しないといけない場合は、マスクをつけた方がよい。ところが、このマスクの選び方を間違ってはなんにもならない。

マスクには、サージカルマスク、N95防護マスク、防じんマスクなどの種類がある。「サージカルマスク」は、外科用のマスクという意味で、手術の時などに医師の口まわりから雑菌などが患者の手術部位に落下しないように開発されたマスクをさす。

目が粗いので、PM2.5のような小さな粒子にはまったく効果ない。50枚入り1箱500円のマスクは、サージカルマスクなので、PM2.5対策にはならない。それにも関わらず、PM2.5対策、ウイルス対策と書いているものもあるので、ご注意!

(次いでながら、花粉 は30マイクロメートルくらいあるので、このマスクでもある程度対応できる。ただし、雨の翌日などには、花粉は乾燥過程で破裂してさらに細かい粒子になるので、そうなると使えず、注意が必要。)

「N95防護マスク」または「防じんマスク」は、PM2.5や、ウイルスや放射性粉じんなどの微粒子状物質を防ぐ。N95は米国の規格。「防じんマスク」は、厚生労働省が定める国家検定に合格したマスクのこと。

この基準をクリアしていないマスクは「防じんマスク」と呼ぶことができない。防じんマスクは12区分に分類され、N95と同等の効果を得られるのは「DS2」。N95とDS2の性能はほぼ同等。

「N95防護マスク」または「防じんマスク」は、基本的に1週間から1ヶ月継続使用が可能。これらのマスクは、災害の時にも役に立つ。災害時に発生する粉じんには、黒煙、土埃やアスベスト(石綿)などあるが、大量に吸入してしまうのを防げる。

マスクは、正しく装着しないと効果が発揮されない。顔とマスクの間に隙間があると効果は半減してしまう。上下を逆さまに着けると80%以上も効果が落ちてしまうという。



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