2017年4月4日火曜日

トランプ大統領のいう「オルタナティブ・ファクト」

トランプが大統領になってから、「オルタナティブ・ファクト」という言葉を聞くようになった。

「オルタナティブ・ファクト」「Alternative facts」の「Alternative」は「選択肢があるとき、選んだものと別の選択肢」のこと。「オルタナティブ・ファクト」は「別の事実」くらいに訳されている。

トランプ大統領の就任式で、集まった聴衆の数を少なく見せようと、写真フレームに入る人の数を減らしてマスコミが撮影した。本当は、聴衆の数は過去最高であった、と大統領側が発表した。

メディアは「オルタナティブ・ファクト」(別の事実)を提供していると大統領は主張した。

実際は、大統領側の主張が虚偽であることが後で分かることになる。

メディア批判の多い大統領は、メディアは常に嘘を言っていると主張している。

上で直訳した「別の事実」だと、それも事実になるが、偏向したり、でっち上げた事実で既存の事実に対抗したり負かしたりするようなところが本当の使い方らしい。都合の悪い事実を「別(でっち上げ)の事実」でごまかすことらしい。

日本も笑えない。

最近では、自衛隊の南スーダン派遣を巡り、現地で起きた「戦闘」を「武力衝突」と言い換えた「もう一つの事実」がまかり通っているし、籠池氏の学校土地譲渡問題も同じかもしれない。

どう見ても、トランプ氏はダメ大統領に思える。ただ、マスコミの低質化が起こっていることについては、トランプ氏に賛成。


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