2018年2月21日水曜日

ジャンプの「テレマーク」って意味ある?


平昌五輪で、ジャンプ男子勢は残念な結果になりましたが、女子ではついに高梨沙羅が銅メダルをとりましたね。高梨の大会前のこわばった顔がやっと解けてよかったですね。

ジャンプで、着地後の「テレマーク」姿勢というのがありますが、どんな意味があるのでしょうか?そんなに難しそうなわざには見えないのですが。。

今のスキーの原型は、「テレマークスキー」と呼ばれていて、19世紀後半にノルウェー南部のテレマルク地方を中心に発展したもの。

当時ブーツは革でできていて、かかとが固定されていなかった。そのため、安定度をを上げるため片方の足を前に出していた。

今でも、山岳スキーやクロスカントリースキーではかかとが上がるようになっていて、いわゆるアルペンスキーとは異なるスキー道具を使う。

スキージャンプでは、空中で前傾して体とスキーが平行になるくらいかかとが上がるようになっていたが、今は前傾し過ぎないよう、かかとが2〜3センチ程度しか上がらないようになっている。

ちなみに、スキー板も規定があって、体重を身長の2乗で割った体格指数(BMI)をもとに使用できる板の長さが決まっている。やせ形の選手はスキー板が短くなるようにしている。

さて、「テレマーク姿勢」ですが、ご存知のように、着地のとき両手を左右に広げ、上半身を起こして片方の膝を深く曲げ、両足を前後に広げる。この姿勢を取っていれば、着陸を安定して行なっていることがわかる。

「テレマーク姿勢」は、飛型点の大きな採点基準になっていて、テレマーク姿勢を取らなかった場合は減点される。

と言うわけで、ジャンプではただ遠くに飛べばよいのではなく、綺麗に飛んで綺麗に着陸することが大事と言うことです。



高梨沙羅のテレマーク。


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